52912は、高精度な出力電圧/電流と正確な測定機能を必要とするアプリケーション向けのコストパフォーマンスの高い製品です。汎用性のある設計とバランスの取れた性能は、通信、半導体、コンポーネント製造などの多様な産業の試験に最適です。
測定機能
動作時に自動的に電流/電圧を設定かつ測定し、次々にコマンドを実行してFiFOにデータを保存できるハードウェアシーケンサを搭載しています。高速で高スループット、高い測定精度とシミュレーション能力を兼ね備えることにより、歩留改善に貢献します。
出力レベル
52912、独立した2チャンネル構造であり、各チャンネルは最大0~48VDC、2A、60W出力が可能です。また、DUTを過電流から保護するために電流にリミットをかけることができます。リミット値に達すると出力は自動的に定電流モードに切り換わります。その他、大電流/高電圧を必要とするテストアプリケーションのために、チャンネルを直列または並列運転することもできます。
入力電力
PXIバックプレーンからの過剰な電力消費を避けるために、52912はフロントパネルから56VDCの電力を供給することもできます。これはバックプレーンからの必要電力を最小限に抑えるだけでなく、バックプレーンの回路と電力変換回路の間を完全に絶縁してノイズ耐性を維持する技術です。56VDCの電力を使用できないアプリケーションでは、オプションのAC-DCアダプタをラインアップしており、100~240VACの電力で機器を動作させることができます。
PXI/cPCI規格に準拠
52912は、PXI System Alliance(PXISA)の最新のPXI Revision 2.0仕様およびPCI Industrial Computer Manufacturing Group(PICMG)によって定められたCompactPCI仕様に準拠しています。したがって、52912は、PXIまたはCompactPCI準拠のメインフレームで使用することができます。
アプリケーション
- 電源試験
- 半導体試験
- バッテリー試験
- コンポーネント試験