Chroma 19501- Kフォトカプラ⽤部分放電 試験器は、AC 耐圧試験と部分放電検出機能 を備えた装置で、0.1k V〜10 kV のAC 出⼒、0.01 µ A〜300 µA のリーク電流 、 1 p C〜 2000 pC の部分放電検出範囲で測定します。⾼電圧半導体コンポーネントおよび⾼絶縁材料 の試験にむけて設定された試験器です。
19501-Kの製品設計は、IEC 60270 -1 規格、特に⾼電圧の部分放電試験要件に準拠しています。狭帯域測定技術を採⽤してPDテストを実⾏し、測定結果をpCで表⽰することで、デバイス( DUT) テスト結果を分かりやすくしています。
IEC 60270-1に加えて、19501-KはIEC 60747-5-5 およびVDE 0884 にも準拠しています。IEC 60747-5-5 ではフォトカプラの製造テスト要件を満たし、簡単な操作でテストを実⾏することが出来ます。
固体絶縁体では、絶縁層にエアギャップ(微⼩な空間)や不純物が混⼊していると、定格⾼電圧下ではそれらを中⼼とした⾼電界強度の部分放電が発⽣します。継続的な部分放電は周囲の絶縁材を劣化させ、製品の⻑期信頼性に影響を与え、安全上の問題となります。
部分放電によるフォトカプラなどの電⼒システムで使⽤される安全部品の⻑期的な損傷は、絶縁不良を起こし、潜在的な危険を抱えることになります。
ただし、IEC60747-5-5規格では、通常の動 作環境では部分放電が発⽣しないように、製造⼯程での部分放電試験( ルーチン試験)は100%実施し、最⼤絶縁電圧下で5pC以下の放電容量にしなければならないと規定されています。
19501-Kによって⾼電圧フォトカプラ、⾼電圧リレー、⾼電圧スイッチなどの⾼絶縁耐⼒部品の⾼電圧テストと部分放電検出を⾏い、製品の品質と信頼性を保証します。