1810は、消費電力と温度の関係を測定するために開発されたシステムです。このシステムは直流電源と交流電源を搭載し、磁性部品の銅損測定と鉄損測定をすることができます。銅損と鉄損は磁性部品の温度上昇を引き起こす要因になり、温度が高すぎると磁性部品のインダクタンスに影響を与えてしまうと同時に、磁性部品の消費電力は非常に大きくなってしまいます。つまり、銅損と鉄損が多い被測定物は電気の異常現象が発生しやすい高いリスクを抱えた製品になってしまいます。
直流電源と交流電源を共に備えることで、磁性部品の測定、温度計による内部温度の測定、高周波電力計による磁性部品の電力損失の測定など、磁性部品材料の開発から分析まで幅広く使用することができます。更に同一インダクタンスの部品による異なる電気条件の環境下で発生する電気反応の測定も可能です。そして、ソフトウェアと組み合せることで、磁性コンポーネントの温度変化と消費電力を記録することができ、簡単な操作で測定結果の分析評価を行うこともできます。1810は、磁性部品を分析する最適な測定システムです。