自動検査システム(ATS)
ATS 8491 LEDドライバ自動検査システムは、LED電源試験を特化したシステムです。一度に複数のDUTに対する試験が可能なため、生産ラインの作業効率を大きく改善できます。さらに、この検査システムは交流電源、直流電源、電力計、PCIインターフェースカード、センサユニット、センサモジュールといった各種ハードウェアを自由に組み合わせることができます。
このシステムに使用される電子負荷はLEDドライバの電気的特性をシミュレーションできる専用の電子負荷になっています。システムに搭載するPCIインターフェースカードであるLED電源測定カード及び制御カードの主な機能は調光電流/周波数/周期デューティサイクルの測定、調光制御信号(直流電圧/パルス幅変調/SM BUS) 、Enable Switch信号があります。さらにタイミング/ノイズアナライザを利用すれば、20MHz帯域幅のリップル電流測定を行うことができます。
8491は、被測定物のV-I特性に対する多様なテスト項目を搭載しており、試験条件とパラメータを入力するだけで簡単に試験を実行することができます。WindowsベースのOSをサポートしており、電気特性試験において特別なOSを準備する必要がありません。
ATSソフトウェア"Power ProIII"
ATSの制御ソフトウェア「PoweProⅢ」はパワーエレクトロニクス製品試験における優れたソフトウェアです。パワーエレクトロニクス製品の試験をほぼすべてをカバーできるテスト項目のライブラリが標準装備されています。従来の自動検査システムのソフトウェアと異なり、ユーザーは新しいテスト項目を作成するためにプログラミング言語を習得する必要はありません。「PowerProⅢ」の持つオープンアーキテクチャ構造は幅広いアプリケーションと様々なDUTの試験に使用することができます。
最適化されたテスト項目
8941は標準的なテスト項目の他にLEDドライバテストに最適化されたテスト項目も準備しています。そのため、ユーザーは準備されたテスト項目に使用して、テスト条件とパラメータを設定するだけで試験を行うことが出来ます。
最適化されたテスト項目は6つのテストタイプをカバーします。出力特性(Output Performances)はDUTの出力特性を確認し、入力特性(INPUT Characteristics)はDUTへの入力パラメータを確認します。変動試験(Regulations)は電源および負荷の変動下でのDUTの安定性を確認、タイミングと課と特性(Timing&Transientは保護の過渡特性とタイミングを試験します。保護試験(Protection Tests)は保護回路を試験し、最後の項目の特別試験は複雑なDUTへ特別なテストが必要な場合に、必要な項目をテストします。
出力特性
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入力特性
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規格試験
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タイミング・過度試験
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保護試験
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その他機能
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