LEDドライバはLEDの光源となるエネルギーを供給するもので、LEDの恒常電流源として設計されております。LEDドライバの特長は一般的なスイッチング電源とは異なりますが、構造は非常に類似しています。LEDドライバを評価するためには実物LED、抵抗器、CR/CVモード付電子負荷などを用いて動作確認を行うことはできても、試験条件を満たすことが困難な場合があります。クロマは6310Aシリーズをベースに、LEDドライバ用の試験が可能な63110A/63113A/63115Aを準備しました。
下図のLED曲線は、LEDの起動電圧と抵抗値の関係を現したものです。
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抵抗器でLEDドライバを評価する場合、ブルーの線のように電圧と電流の関係が直線になるため、LEDの特性を十分生かすことができません。CR/CVモード付直流電子負荷を使う場合、CR、CVモード双方が安定している動作の状態が望ましいので、 LEDのON/OFF試験や明るさを調節する調光試験を行う時にLEDドライバの保護回路により電子負荷の動作が不安定な状態になり、うまく試験を行えない危険性があります。実物LEDを負荷に使う場合、長期使用による劣化問題や多種のLEDドライバの試験を行うには多大な工数がかかります。
63110A/63113A/63115AのLEDモード動作を使えば、上記問題はすべて解決し、効率的かつ簡単にLEDドライバの試験を行うことができます。
その他、LEDドライバの研究開発、品質検査、生産などのアプリケーションに使用できるよう、63110A/63113A/63115Aと交流電源と直流電源、デジタルマルチメータなどの高性能なハードウェアを専用ソフトウェアで制御できる8491 LEDドライバ自動試験システムも準備しています。