モデルと仕様
モデル | 61501/ 61502/ 61503/ 61504/ 61505 | 61507/ 61508/ 61509 | 61511/ 61512 |
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定格出力 | 500VA/ 1kVA/ 1.5kVA/ 2kVA/ 4kVA | 3kVA/ 4.5kVA/ 6kVA | 12kVA/ 18kVA |
出力相 | 単相 | 単相/三相切換式 | 単相/三相切換式 |
電圧範囲 | 0~150V/ 0~300V/ Auto | 0~175V/ 0~350V/ Auto | 0~150V/ 0~300V/ Auto |
周波数範囲 | DC. 15Hz~1kHz | DC. 15Hz~2kHz (5kHz Option) | DC. 15Hz~1.5kHz |
並列接続 | 不可 | 5台まで(最大30kVA) | 5台まで(Max 90kVA) |
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製品概要
現在のパワーエレクトロニクス製品のテストにおいて、広範囲の電源ライン条件をシミュレートできる高性能な交流電源が必要です。61500シリーズは単相/三相に関わらず、電源ライン条件の正確なシミュレーションと製品特性を評価するための電気的特性を測定することができます。61500シリーズの多彩な機能により研究開発や設計検証、品質保証、量産の上流下流それぞれのフェーズに対応することができ、産業セグメントにおいてもパワーエレクトロニクス、航空電子工学、および規格試験など包括的なアプリケーションに最適です。
最先端のPWM技術により50/60Hzで0.3%以下の高調波歪みに抑え、正確な正弦波形出力が可能です。さらにRMS電圧、RMS電流、有効電力、力率、クレストファクタなどの計測が可能です。また、DSP技術によりLIST、PULSE、STEPモードによる電力ライン異常(PLD)シミュレーションを簡単に行うことができます。
電源試験に必要な高調波成分および次数間高調波の波形を作成することができ、被測定物(UUT)の共振点を見つけるために大いに役に立ちます。
電源波形をシミュレートするために、任意の信号発生器によって生成されたアナログ信号を入力するためのアナログ入力を搭載しているため、現場で観測された固有の波形を複製することができます。その他、ユーザーフレンドリーなインターフェースによって、大型LCDディスプレイを採用した操作パネルによって61500シリーズのもつ様々な機能にすばやくアクセスできます。リモートコントロールインターフェースはGPIB(IEEE488.2)、RS-232、USB、イーサネットを準備しています。
優れた測定技術と見やすいディスプレイ
61500シリーズは、RMS電圧、RMS電流、有効電力、皮相電力、無効電力、力率、クレストファクタ、ピーク電流、突入電流など、電気的特性の評価に必要な数値を測定するために16ビット測定回路と内部ファームウェアを搭載しています。DSP技術によりは総高調波歪みや次数間高調波を測定することができます。LCDディスプレイにWaveform Viewer機能を使用して電圧と電流の測定波形を表示することもできます。
電源ライン異常(PLD)シミュレーション
61500シリーズは安定化電源として優れた能力を持っているだけではなく、あらゆる種類の電源ラインの異常をシミュレートする機能を持っています。 STEPモードとPULSEモードでは、1ステップまたは連続ステップでの出力電圧及び周波数の変更を簡単に実行できます。出力の変更はプログラムか外部信号をトリガーにして行います。これにより、サイクルドロップアウト、過渡電圧スパイク、ブラウンアウトなどの電源ライン異常を簡単にシミュレートすることができます。LISTモードは機能を最大限に活用し、異なった試験開始/終了条件、出力条件を100シーケンスまで登録でき、さらにIEC 61000-4-11、IEC 61000-4-14、IEC 61000-4-28、IEC 61000-4-29規格の事前試験を行うことも可能で、あらゆる種類の電圧ディップ、瞬断/瞬停、および変動波形をシミュレートできます。
電圧、周波数スルーレート設定
クロマの交流電源では電圧と周波数のスルーレートが設定できます。この機能はUUTの入力電力の動作範囲を確認するのに役立ちます。例えば90V、115V、230V、264Vのようにいくつかの点の動作を確認するのではなく、90Vから264Vまで徐々に電圧を上昇させるように設定することで連続的に動作を確認することができます。 さらに、モータ始動またはUUTの電力上昇中の突入電流を低減するために、スルーレート設定を低く設定することができます。
歪み波形と高調波、次数間高調波合成
従来型の交流電源は正弦波しか出力できないため、歪み波形と入力電圧の異常状態をシミュレートすることは難しく、最新の規格に必要な試験を行えませんでした。61500シリーズのWAVEFORM機能では矩形波、クリッピングされた正弦波、30個の保存された歪み波形を設定することができます。さらに、IEC 61000-4-13規格に準拠した非周期的な高調波歪み波形を生成することができます。
61500シリーズは50Hzまたは60Hzをベースに50次までの高調波を合成できます。出力波形は周期的な高調波歪み波形になります。また、基本周波数に高調波次数間の成分を合成する次数間高調波合成機能を搭載しています。これはUUTの共振点または最も共振しやすい点を見つけるのに役立ちます。61500シリーズは高度なDSP技術を使用して高調波と次数間高調波の波形を合成することが可能です。以上により、周期的な高調波および非周期的な高調波歪みの波形を生成してIEC 61000-4-13に準拠した試験を行うことが出来ます。
単相出力、三相出力
61507/61508/61509、61511/61512はアプリケーションに応じて単相出力または三相出力に変更することが可能です。出力モードはフロントパネルで簡単に選択できます。単相出力構成でもディレーティングなしに最大電流の出力が可能です。
61501/61502/61503/61504/61505は、三相出力アプリケーション用に3台を接続することによって三相モードで運転することができます。
MASTER/SLAVE並列出力機能
Chroma 61500シリーズのプログラマブルAC電源は、(Master/Slave)並列出力機能を使用することにより、ハイパワーの需要に対して満たすができます。 61501/61502/61503/61504/61505モデルは並列機能を提供していませんが、61507/61508/61509モデルは、同じモデルシリーズ(61507/61508/ 61509/61607/61608/61609)を最大2台並列して運転することができます。また、更にハイパワーを求める場合には、61509や61609などの6kVAモデルを3台から5台まで(Master/Slave)並列接続可能であり、18kVA、24kVA、30kVA などハイパワーの出力を実現できます。(3kVA、4.5kVAモデルは3台以上の並列機能をサポートしていません。) |
さらに高い電力を必要とする場合は61511/61512を61511/61512/61611/61612/A615103(スレーブ専用ユニット)と最大5台並列接続することができます。例えば61511 12kVA2台を接続して24kVAの出力を、61512 18kVAとA615103 18kVA2台を接続して54kVAの出力を得ることができます。
ソフトパネル
クロマのソフトパネルは、PCを介したグラフィカルインターフェースで本シリーズを制御するのに非常に便利なソフトウェアです。プログラマブル交流電源の多くの機能をソフトパネル上で編集することが出来ます。波形の編集やデータの記録だけでなく測定データを表示することも可能であり、必ずしも本シリーズ本体の近くに居なくても自由にコントロールすることができます。またIEC 61000-4-11、IEC 61000-4-13、IEC 61000-4-14、IEC 61000-4-28、IEC 61000-4-29などIEC規格に準拠した試験を数クリックで簡単に実行できる便利な機能も搭載しています。
5kHz Output Frequency Function (Option)
Model 61507/61508/61509 AC source can provide 5kHz output frequency function by option. Furthermore, there’s different High / Low output voltage range when using with 5kHz option. The details are shown below.