光学システム
Chroma71241 高精度ユニバーサル測定プローブの光学システムは、各種ディスプレイ、ソフトディスプレイ等の精密測定ができます。
小型・軽量の電動キャリブレーションシャッター(Motorized shutter module)で、測定対象の光は、対物レンズを通して光均質化モジュールに入ります。測定領域の各点から放射された光は、モジュール内で均一に混合されて から、X、Y、Z フィルター補正検出装置に等量投射されます。

 


ハイコントラスト測定
DisplayHDR は、Video Electronics Standards Association (VESA)によって設定されたグレード規格であり、そのテスト方法と技術的指標を提供します。LCD の HDR400 からハイエンド HDR1400 まで、0.02cd / m2 〜 1400cd / m2 の輝度コンラスト、コントラストが高いほど画像がよりリアルになり、規格に準拠した表示画面の性能も大幅に向上しました。ハイダイナミックレンジ(HDR)により、明るい部分と暗い部分のハイコントラストディスプレイ表示が可能となるとともに、MiniLED バックライト付きの LCD が急成長 しており、ハイコントラスト測定の需要が徐々に高まっています。0.001cd / m2 〜 6,000cd / m2 の広い明るさの測定能力はこのために特別に開発されました。

 


光均質化モジュール
システム内の光透過率の損失を減らし、入射光エネルギーの使用可能率を比較的上げることが、システムが低輝度測定モードにおいて、迅速かつ正確な測定を実現することができる主な要因です。まず、透過光均質化モジュールを使用することで、入射光の均一性を実現できるだけでなく、透過によるシステム内の入射光の損失を大幅に低減し、入射光の使用効率を向上させます。また、高透過率Yフィルターと高感度光検出器で高感度検出装置を形成することにより、入射光量の利用効率をさらに向上させ、正確な超低輝度測定を実現します。

 


物体側テレセントリック光学システム
Chroma 71241 は、IEC61747-6 および EIAJED-2522 規格の推奨事項に準拠しており、集光角度は5°の間になるように設計する必要があります。71241は、物体側のテレセントリック光学システムを介して設計されており、測定範囲内の光の受信角度は、ディスプレイデバイスの平面に垂直な方向に沿って対称になります。したがって、カラーアナライザの受信角度は、ディスプレイデバイス平面の法線方向に対してわずか±2.5°です(図を参照ください)。また、カラーアナライザのテレセントリック率は光の受信角度の中心線とデバイス平面法線との間の角度であり、誤差は 0.25°未満です。

 


ADC アナログ/デジタル・コンバーター
マルチポジションスイッチングによる高分解能20ビットA/DコンバータとpA精密電流測定回路の組み合わせにより、輝度・クロミナンスの測定範囲を拡大します。Chromaの高速アルゴリズムにより、測定したアナログ値を正確な数値に変換する速度を向上させます。

 

光学測定ソフト

Chroma 71241高精度ユニバーサル測定プローブの光学測定ソフトはカラーアナライザーによって測定されたデータをコンピュータに保存し、レポートにインポートすることができます。SDK光学測定ソフトにプログラムテンプレートが含まれており、ユーザーはニーズに合ったテストプログラムを素早く開発することができます。


色彩測定
デジタルとアナログの表示を同時に行うことができ、ユーザーのニーズに応じて xyY、TΔuvY、u′ v′ Y、XYZ などの 4つ異なる表示モードを提供します。ユーザーは、測定に必要な測定モードを選択し、単一の測定と連続測定を設定できます


Gamma 測定
Gamma値は、人間の目で感知した輝度と光源強度の差異を埋めるため、ディスプレイに用いられています。VESAのFPD Measurement Standard 302-5Aでは、ガンマをL = aVγ+Lbとして表し、以下の2つのグラフにプロットしています。感知輝度のグラフは、人間の目が明るさの変化にどのように反応するかを示し、Gamma 2.2曲線のグラフは、ディスプレイ出力の黒から白への曲率を示しています。人間の目が光に対する反応をデータ化した研究によると、それは曲線となり、輝度が高くなるほど反応が鈍くなります。したがって、ディスプレイの輝度を人間の目で知覚できる光に一致させるため、ガンマ値の微調整は重要な役割を果たします。
Chroma の Video Pattern Generator と連携することができ、赤、緑、青と白の 4 色の Gamma 測定を 提供します。Gamma の標準曲線の表示だけではなく、同時に各色測定後の Gamma 曲線及び数値を 表示することができます。要件に応じて最大 4096(12 ビット)レベルの測定を設定できます。

※VESAとは、Video Electronics Standards Association(ビデオエレクトロニクス規格協会)の略称です。

Flicker 測定
Flicker測定方法は2つあり、VESA規定のFMA (Flicker Modulation Amplitude)とJEITAで定義してします。VESAのFMAは液晶パネルの輝度変化(図1を参照)の評価を含みます。VESA FMAの算式は以下の通りになります。FMA = AC/DC= Vmax-Vmin/ [(Vmax+Vmin)/2]X100%

次に、JEITAの測定方法(図2を参照)は、輝度計を使用して画面の中心を測定します。測定されたデータは、人間の目のFlicker感知に対応するFlickerフィルターにインプットされFFT分析を行い、さまざまな周波数でのエネルギー分布を取得します。算式:JEITA = 10*log (Px/P0)[dB]
*P0 は周波数 0 のパワー スペクトル、Px は異なる周波数のパワー スペクトルを示します。

圖一

圖二

Chroma 71241高精度ユニバーサル測定プローブは、VESA規格とJEITA規格の両方に準拠しており、FMAとFLVLの2つのFlicker測定モードを提供します。71241 の光検出ヘッドは FMA と FLVL 二つの Flicker 測定モードをサポートし、FMA Flicker 測 定モードでは明るさの変化(AC)と基本量(DC)の比較関係(AC/DC)を見ることができます。 FLVL(JEITA/VESA) Flicker 測定モードはすべての異なる周波数の AC 量を分離できます。光学測 定ソフトのグラフを使用して、各周波数のフリッカー値の表示ができ、生成されたフリッカーの周波数 ポイントがどこにあるかを簡単に判別できます。

FMA

FLVL

※VESAとは、Video Electronics Standards Association(ビデオエレクトロニクス規格協会)の略称です。
※JEITAとは、一般社団法人電子情報技術産業協会(Japan Electronics and Information Technology Industries Association)の略称です


Delta E測定
Delta E(ΔEまたはdE)は、国際照明委員会(CIE)によって確立された色測定規格です。特定の式を使用してRGBと三刺激値をL*a*b*色空間に変換し、2つの色の違いを比較します。Delta Eの「Δ」は、違いや変化を表すために使用されるギリシャ文字であり、「E」はドイツ語で感覚を意味する「Empfindung」を指します。Delta Eは感覚的な差を表しています。Delta Eの測定値は表示色と元の入力色との差を表します。数値が低いほど色精度が高く、数値が高いほど色の違いが顕著になります。
Delta E 2000測定をサポートし、このソフトは色域、ガンマ、基準白色点の測定で0〜255原色の顧客定義の編集リストもサポートします。一目で色差が仕様を判断するため、Delta E上限カード値を設定できます。また、測定のためChromaのVPG Model 2238標準画像出力をサポートしています。

CIEとは、フランス語Commission internationale de l'éclairageの略称です。

 

色座標変換図


Color Gamut 測定
B.T 2020、Adobe RGB、NTSCおよび他の色域ボックス選択を提供し、色座標に加えた色域三角形ボックスの測定はより直感的な測定を行います。測定直後に各色域の三角ボックスの割合を計算し、各色域における被測定物の割合を即座に求めることができます。


色彩校正
校正に対するユーザーのニーズに対して、光学測定ソフトは要校正機器のデータを直接読み取ることができます。ユーザーがデータをコピーする必要がなくなり、コピーエラーによる問題が回避され、 校正の効率と精度が向上します。


測定プログラム編集機能
測定プログラム編集機能は、測定項目及び検証仕様を直接編集することができます。プログラムのインターフェースを提供するよって、ユーザーは直接コンピュータでプログラムすることができます。 編集したデータの保存もでき、書き直す必要がなく、操作の利便性と効率を向上させることができます。


マルチプローブ測定
ユーザーは、パソコンの光学測定ソフトウェアを使用して、測定値をリアルタイムに表示し、テスト結果を保存し、分析用のデータを出力できます。また、このシステムは、同時に複数台の71241高精度ユニバーサル測定プローブをサポートしており、Chromaのビデオ信号発生器と組み合わせて信号を出力することができます。

 

アプリケーション仕様


一体型 :  Color Analysis Master ソフトウェアにより制御
1. タイムリーな表示測定レポート
2. マルチプローブ測定セットアップをサポート
3. テストデータメモリ分析

ディスプレイアプリケーション :  Video Pattern Generator により制御
1. グラフィカルな制御インターフェース
2. プログラマブル可能な測定項目 (Program)
3. ワンクリックレポート出力機能

フラットパネルディスプレイアプリケーション :  GO/NOGO ソフトウェアにより制御
1. 自動フリッカーテスト機能
2. 測定画像とデータストレージ
3. 信号機と測定の統合

Chroma Webinar「Built for Future Gaming Display」は2238ビデオ信号発生器と71241高精度ユニバーサル測定プローブの詳細を紹介いたします。ぜひご覧ください!

 


フリッカー測定仕様
Chroma71241は、Video Electronics Standards Association(VESA)によって規格化された FMA(フ リッカー変調振幅)、および JEITA(日本電子情報 技術産業協会)の測定方法に従って、フリッカー測 定を行うことができ、FPD テスターを組み合わせた 液晶モジュールの自動テストシステムを使用する ことにより、自動フリッカー調整を行うことができます。

 

アプリケーション
テレビ、スマートフォン、ノートパソコン、モニター、タブレット、カメラ、医療設備、交通工具、屋外用ディスプレイなどの映像関連製品


TV

Phone, Notebook

Monitor

Tablet

Camera Monitor

Medical Equipment

Automotive

Outdoor Display

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