A223805シングルポートHDMI2.1は8K @60Hzのビデオ出力をサポートします。そのため、HDMI1.4と比較して、ビデオ伝送効率が向上し、8K映像のテスト要件を満たしています。
FRL(Fixed Rate Link)画像伝送モードはHDMI1.4 / 2.0にて採用されていたTMDS伝送モードより改善し、最大48Gbpsの伝送帯域幅をサポートします。データレートは各解像度に応じて3、6、8、10、もしくは12 Gbpsモードから選択でき、レーン数も設定できます(3、4レーン)。
DSC(Display Stream Compression)ビデオストリーム圧縮機能はVESA によって策定され、HDMI2.1仕様中に、HDMI 協会によって採用されています。 A223805はVESA DSCバージョン1.2aでは3:1の圧縮率をサポートし、DSC機能を使用すると、同じ帯域幅で大量のデータを送信できます。なお、DSC機能がオフの場合、HDMI 2.1の解像度はクロマサブサンプリング方式で8K @ 60Hzまで対応でき、オンの場合4:4:4もしくは4:2:2方式、及び色深度方式により最大8K @ 60Hzまで画像出力できます。
HDCP(High-Bandwidth Digital Content Protection)は送信中のデジタル画像や音声がコピーされないための保護技術です。 A223805は最新のHDCP 2.3、2.2、および1.4バージョンをサポートしており、異なる要件に応じて切り替えることができます。 測定中の関連テスト結果は出力画面に表示され、HDCP機能の結果を確認できます。
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、輝度範囲や色レベルが大幅に向上し、人間の目で見た実像に近い高ダイナミックコントラストな画像の出力に対応しています。HDR機能の主なテスト項目は消費者の視覚体験に影響を与える要素の明るさ、コントラスト、色、鮮明さ、ダイナミックな画像です。ユーザーはHDRメタデータ(HDR Metadata)を自由に調整することができ、HDR機能の関連テストを実行できます。A223805はHDR10、HLG、グレースケール、カラーバー、ウィンドウなど、さまざまなHDR標準仕様の組み込みテストパターンをサポートしております。
A223805はeARCレシーバー(Receiver)の役割を果たすことができます。これにより、トレーニングプロセスをすばやく検出し、DUTのeARC関連機能を確認できます。 HDMIトランスミッター(transmitter)は無損失で非圧縮のLPCMを送信でき、8つの独立したオーディオテスト信号発生器(FL、FR、RL、RR、FC、LFE、RLC、RRC)を内蔵し、ボリューム(Volume)、トーン(Tone)、オーディオ(Tone Frequency)、サンプルレート(Sample Rate)、サンプルビット(Sample Bit)、スイープ信号(Sweep)を個別にオン/オフすることができ、最大48種類の測定組み合わせを提供します。
EDID(Extended Display Identification Data)は、VESAにより定義されたDDCディスプレイデータ識別の規格です。ベンダー情報、画像サイズ、色設定、周波数範囲制限などを含むディスプレイ内部のEDIDレジスタをI2C経由で直接読み書きします。 また、外部PC経由でEDID編集や制御機能のソフトウェアインターフェースを提供し、フル解析結果を表示することが可能です。
SCDC(Status and Control Data Channel)はHDMI 2.0通信機能に新しく追加された機能であり、信号ソース(Source)とシンク(Sink)間のステータスと制御情報を交換します。 A223805は画面出力を通じて、SCDC のTMDS Scrambler StatusやChannel Error Countなど重要な信号インジケータが表示します。
A223805は複数の色域出力をサポートし、基本の色域空間以外、RGB、ITU-R BT.601、ITU-R BT.709、xvYcc、SYCC、AdobeRGB、AdobeYCC、ITU- R BT.2020、DCI-P3を含む広色域もサポートし、真の自然色と高解像度を実現するため、YCbCr 4:4:4、4:2:2、4:2:0フォーマット、24/30/36ビットの色深度を設定できます。
FEC(Forward Error Correction)とは単方向通信システムにおいて、データとともに誤り訂正のための付加情報を送信し、ビット誤り率を低減する制御技術です。A223805のパケット伝送はFECに対応し、伝送中のデータ損失や損傷検知を行い、データを自動的に補正・復元できます。
タイミング(Timing)、パターン(Pattern)、オーディオ(Audio)の各種テスト項目を自由に組み合わせることができ、最大2000タイミングと5000パターンのテストが可能となるため、ユーザーは自分でテスト図形を自ら追加可能で様々なテストのニーズを満足することが可能です。
アスペクト比(4:3、16:9)の幾何学図形のほかに、カラーバー、グレースケール…などの複雑なグラフィックスを搭載しており、研究開発、生産、品質管理などに表示画像からディスプレイの状態を素早く判断できます。
A223805は、国際的な試験装置による厳格な信号統合検証試験をクリアしており、信頼性の高い公平な信号モジュールを提供します。
高導電性ベリリウム銅の採用により、構造物間の導電性を高く、磁束漏れによる環境放射による測定対象物の干渉を低減しており、CE / EMC(Electromagnetic Compatibility)規格に適合しています。
日本の画像情報テレビ技術者協会によって認可された、さまざまな8K超高解像度広色域テストチャートを提供できます。 (オプション)
アプリケーション:テレビ、モニター、プロジェクター、VR/AR 、医療設備、航空/宇宙ダッシュボード、公共交通で使用する映像関連製品。
TV
Business/
Gaming Monitor
Home/Theater
Projector
VR/AR
Medical Equipment
Aviation/
Aerospace
Signage
Automotive
HDMIモジュール 仕様サポートシート
Model | A223802 | A223805 | A223812 | A223814 |
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HDMI | HDMI 2.0b | HDMI 2.1 | HDMI 2.1 | HDMI 2.1b |
Port(s) | 4 | 1 | 1 | 2 |
Resolution (Max) |
4K@60Hz 8K@60Hz (4 ports) |
8K@60Hz | 8K@60Hz | 10K@120Hz |
FRL | - | 48G | 48G | 48G |
HDCP | v2.2 / v1.4 | v2.3 / v2.2 / v1.4 | v2.3 / v2.2 / v1.4 | v2.3 / v2.2 / v1.4 |
Color Depth | 24/30/36 bits | 24/30/36 bits | 24/30/36 bits | 24/30/36 bits |
Color Space |
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DSC | - | ● | ● | ● |
HDR | HLG / HDR 10 | HLG / HDR 10 | - | HLG / HDR 10 / HDR10+ |
Dolby | - | - | - | Dolby Vision |
VRR | - | - | - | ● |
FVA | - | - | - | ● |
ALLM | - | - | - | ● |
QMS | - | - | - | ● |
HEVC H.265 | - | - | ● | - |
ARC | ● | ● | - | ● |
eARC | - | ● | - | ● |