以下の仕様は暫定的なものであり、予告なく変更される場合があります。
A223813は高速GPUを搭載し、VESA DisplayPort 2.1 UHBR(Ultra High Bit Rate)オーディオ/ビデオ規格に準拠しています。より効率的な128b / 132bエンコーディング方式により、20Gbpsの高速伝送を実現します。旧バージョンのDisplayPort 1.4 HBR3(High Bit Rate 3)と比べ、解像度は最大16Kに達します。将来のディスプレイ性能に要求される新機能を満たし、最大4レーン(Lane Count)で出力を実行できます。DP2.1のUHBR20(10 / 13.5 / 20 Gbps)レーンレートを設定できるほか、DP1.4のHBR3(1.62 / 2.7 / 5.4 / 8.1 Gbps)レーンレートにも下位互換でき、現行および将来のDisplayPortのテスト要件を余すことなくカバーします。
*実際の用途に準じます。
出力インターフェースのDisplayPortとUSB-CはいずれもDisplayPort 2.1をサポートしています。転送速度は20 Gbps/レーン、4レーン合計帯域幅でスループットは80Gbpsに達します。DSCモードと組み合わせると16K@144Hzの超高精細画像出力を達成でき、ゲーム、ヘルスケア、ストリーミングなど将来の高速画像テスト要件に対応します。
テスト効率と2台の被測定物の比較テストを強化するため、A223813は革新的な2x2設計により、2つの独立したGPUとDisplayPort / USB-Cの2つの出力コネクタが内蔵されています。それぞれの出力は、同時および別々にフルレーンレートを達成することが可能で、2台または2組の被測定物を異なるタイミングやパターンで測定でき、テスト効率が大幅に向上します。例えば、2台の被測定物の画質 / ピクセル / タイミングを同時に比較したり、1台の被測定物のポート切り替え機能 / 性能 / 互換性を検証したりすることができます。比較機能を強化するため、オンスクリーンディスプレイ(OSD)はそれぞれのテストステータスを表示して区別し、ユーザーはテスト中の画面上の変化を容易に理解することができます。
A223813は6種類のDisplayPortとUSB-C出力の切り替え機能に対応します。DisplayPortとUSB-Cはいずれも最大20 Gbpsの出力に対応するポートです。ユーザーは物理的にケーブルを抜き挿しすることなく、異なるインターフェース出力に切り替えることができます。テスト時間を短縮しつつケーブルの抜き挿しによる損耗も低減し、全体的なテスト効率が向上します。
A223813は4+4レーンのアプリケーションにより、独立したDisplayPortとUSB-Cの独立出力インターフェースをサポートします。1つの画面で画像を上下 / 左右に画面分割(image division)する方法で、デュアル出力ブレンディングにより最大解像度は16K@288Hz(DSCモード時)に達し、多様なテストアプリケーションを提供します。
Adaptive-Syncの主な機能は、画面遅延やティアリングなどの問題を改善することです。その用途の1つはeスポーツで画像の急な変化のニーズを満たすことです。通常、eスポーツの画像のフレームレート(Frame rate)は随時変化しますが、Adaptive-Sync機能は伝送画像のフレーム/秒(FPS)の変化に応じてスクリーン本体のリフレッシュレートを自動的に調整します。Adaptive-Syncにより、画像のラグ、ジッター、スタッタリング、画面ティアリングなどの現象を軽減または解消することができます。
A223813にはSaw、Ramp、Square、Arbitraryの4つのAdaptive-Syncテストモードが搭載されています。ユーザーは、20Hzから560Hzの間で自由にリフレッシュレートを調整し、ゲーム中にディスプレイに表示される可能性のあるさまざまなリフレッシュレートをシミュレートすることができます。Arbitrary(任意)モードでは、ユーザーはテストに必要なフレームレートと継続時間のパラメータの組み合わせを任意に設定することができます。
▲ Saw
▲ Ramp
▲ Square
▲ Arbitrary
マルチストリームトランスポート(Multi-Stream Transport、MST)は、デイジーチェーン接続で複数のディスプレイに画像を出力することができます。DisplayPortの信号ソースは1つの出力ポートで複数のディスプレイをつなげて稼働でき、ケーブルに関連する構成を簡素化できます。A223813はMST伝送規格対応で同時に複数画面(最大4ストリーム)に出力し、最大80 Gbpsのスループットに対応できます。
MSTモードでは、A223813は1つの出力ポートに接続された4つの被測定物の間で切り替える機能をサポートします。ユーザーが被測定物を検査する場合、MSTモードの4つの独立したストリームを通じて異なるタイミングとパターンで同時に出力でき、異なるインターフェースに切り替えて出力するテストアプリケーションを実行します。
*この機能はF/W 3.01.11バージョンまたは更新バージョンでサポートされています
画像圧縮伝送技術DSC(Display Stream Compression)はVESAが制定した規格です。A223813はVESA DSCバージョン1.2aをサポートし、最大で3:1の圧縮率(@8 bit bpp)に対応できます。DSC機能により、ユーザーは同じ帯域幅条件でより大容量のデータを伝送することができます。DSC機能が有効でない場合、DP 2.1仕様は最大解像度16K@23Hz、4:4:4、8 ビットの画像出力をサポートします。DSC機能が有効な場合は、解像度16K@144Hz、4:4:4、8 ビットの色深度の画像出力に達することができます。
*この機能はF/W 3.01.11バージョンまたは更新バージョンでサポートされています
パネルリプレイ(PR)は、DisplayPortインターフェースの電力消費を削減する技術に応用されます。パネルリプレイはeDPパネルテスト技術パネルセルフリフレッシュ(PSR)の拡張です。この技術はソース側で画像信号の伝送が停止した場合にシンク側に確立されたリモートフレームバッファ(RFB)だけで画像にアクセスして自己更新を実行し、ノートパソコンなどのモバイルデバイスでソース側の節電機能を実現します。
*この機能はF/W 3.03バージョンまたは更新バージョンでサポートされています
A223813はコンプライアンステストパターンを提供します。OFF / D10.2 / PRBS7 / PLTPAT / CP2520 / TPS4などのオプションが内蔵され、CTSリンクトレーニング(Link Training)の初期検証を実行するのに便利です。
A223813はソリッドステートドライブ(SSD)を内蔵しており、画像の解像度に応じて約690~11060枚の画像を保存できます。プリインストールされた画像を使用するだけでなく、ユーザーが自分でテスト画像を追加することもでき、多様化するテスト要件を満たします。
差動信号伝送の限界試験でA223813はトレーニングモードで自動(AUTO)、手動(MANUAL)、または高速(FAST)モードに設定できます。レーンカウント、スイングレベル、プリエンファシスの設定に対応し、非標準信号出力のシミュレーションのほか、被測定物のピーク値の関連テストを実行できます。
- Lane Count:1 / 2 / 4 lanes
- Swing Level:400 / 600 / 800 / 1200 mV
- Pre-Emphasis:0 / 3.5 / 6 / 9.5 dB
ハイダイナミックレンジ(HDR)画像出力をサポートし、A223813の画像出力はHDR10+、HLG、HDR10の機能テスト項目を含みます。主なテスト目標は消費者の視覚体験に影響を与える要素です。ユーザーはHDRメタデータ(HDR Metadata)を自由に調整してHDR機能の関連テストを実行できます。HDR双方向テストに必要な多くのテストパターンが内蔵されています。グレースケール、カラーバー、ウィンドウパターンなどがライブラリ化され、組み合わせて使用できます。
*HDR10+機能はF/W 3.01.11バージョンまたは更新バージョンでサポートされています
A223813は多くの色域出力に対応しています。基本的な色空間のほか、広色域(Wide Color Gamut)もサポートしており、RGB / ITU-601 / ITU-709 / xvYCC-601 / BT.2020-YC / BT.2020-RGB / DCI-P3 RGBなど、多くの色域が含まれます。YCbCr 4:4:4、4:2:2、4:2:0などのピクセルエンコーディングフォーマット、6 / 8 / 10 / 12 / 16 ビットの色深度を設定し、より広いカラーレンジを提供できます。リアルで自然な色彩および高解像度の画像表示を実現し、多様性に富んだ色深度の選択肢を提供します。
HDCP(High-Bandwidth Digital Content Protection)はデジタル映像や音声が送信の際にコピーされるのを防ぐために誕生した保護技術です。A223813は最新のHDCPバージョン2.3、及び2.2、1.3をサポートし、さまざまなニーズに応じてバージョンを切り替えることができます。テスト中、結果は直接出力画面に表示され、ユーザーはHDCP機能のハンドシェイク結果を直感的に判断できます。
A223813はテスト中、2つのDisplayPortポートが同時にそれぞれ関連する試験結果を被測定物画面に出力することができ、 パターンモードとリンクコードモードの2種類のモードがあります。パターンモードではHDCPを自動的に実行して結果を画面に表示します。リンクコードモードではHDCPプロセスを1ステップずつ実行します。ハンドシェイクプロセスが失敗した場合、ユーザーはプロセスの問題と潜在的な原因を直感的に判断することができます。
DPCD(DisplayPort Configuration Data)はDisplayPortのデータ構成機能です。DisplayPortインターフェースの信号源(ソース)と受信側(シンク)間の主要な通信チャネルの役割を果たします。
A223813には高速検査パターンが内蔵され、シンクデバイスのDPCDレジスタの内容を読み取り、対応する内容の情報を解析できます。これにはシンクデバイスがサポートするDPCDのバージョン、最大レーンレート、最大レーンチャネル、DSCサポート規格などの情報が含まれます。これらは被測定物のスクリーンに表示され、被測定物がサポートする能力やリンクトレーニング(Link Training)の結果をすばやく判断することができます。
FEC(Forward Error Correction)は一方向通信システムで伝送エラーを制御する技術です。追加データを送信してエラーリカバリーを実行し、ビットエラーレートを低減します。A223813はパケット伝送のFECをサポートしています。伝送中のデータ損失や破損を防ぐことができる検出機能で、データの自動的な修正や修復が可能になります。
A223813には8つの独立したオーディオテスト信号発生器(FL/FR/RL/RR/FC/LFE/RLC/RRC)が内蔵されています。それぞれにボリューム、トーン、トーン周波数、サンプル・レート、サンプル・ビット、スイープ信号などのオン/オフスイッチがあり、48通りにも達するテストアプリケーションの組み合わせを提供します。
FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)内蔵で超高速16K GPUに対応、大量の画像データを高速に処理することができます。グラフィックとデータ転送速度が大幅に向上し、超高解像度画像の切り替え時間はわずか200ms(16Kの場合)です。ソリッドステートドライブ(SSD)のデータを高速で読み取り、テスト効率が向上します。さまざまな解像度での製品テストをカバーしているため、製造コストを節約できます。
独自の高周波処理技術はマイクロストリップラインを利用して信号伝送のインピーダンス整合を確保し、インタースキュー/イントラスキュー誤差を低減して各出力ポート間の整合性を保証します。
VPG Masterソフトウェアには、DSCフォーマットへの圧縮を行うDSC画像変換機能が搭載されています。37枚の画像を内蔵し、外部テスト画像(bmp、jpg、tiff)の読み込みにも対応し、最大100枚まで読み込み可能です。また、画像解像度、更新レート、色空間、水平/垂直カット、圧縮率などをユーザー定義できます。更に、独自の文字列(最大31文字)を入力し、フォント、サイズ、色、画像ファイル上の座標の位置をカスタマイズし、Chroma 2238に直接ダウンロードし、ユーザーがDSCのオン/オフを認識できるようにすることもできます。
タイミング(Timing)、パターン(Pattern)、オーディオ(Audio)の各種テスト項目を自由に組み合わせることができ、最大2000タイミングと5000パターンのテストが可能となるため、ユーザーは自分でテスト図形を自ら追加可能で様々なテストのニーズを満足することが可能です。
アスペクト比(4:3、16:9)の幾何学図形のほかに、カラーバー、グレースケール…などの複雑なグラフィックスを搭載しており、研究開発、生産、品質管理などに表示画像からディスプレイの状態を素早く判断できます。
A223813は、国際的な試験装置による厳格な信号統合検証試験をクリアしており、信頼性の高い公平な信号モジュールを提供します。
高導電性ベリリウム銅の採用により、構造物間の導電性を高く、磁束漏れによる環境放射による測定対象物の干渉を低減しており、CE / EMC(Electromagnetic Compatibility)規格に適合しています。
日本の画像情報テレビ技術者協会によって認可された、さまざまな8K超高解像度広色域テストチャートを提供できます。 (オプション)
アプリケーション:eスポーツ用モニター、モニター、プロジェクター、VR/AR、医療機器、航空宇宙用パネル、交通機関などのイメージング製品。
Gaming Monitor
Business Monitor
Home/Theater
Projector
VR/AR
Medical Equipment
Aviation/
Aerospace
Signage
Automotive
Model | A223801 | A223813 |
---|---|---|
DisplayPort | DisplayPort 1.4 | DisplayPort 2.1 |
GPU | 1 | 2 |
DP Port(s) | 2 | 2 |
USB-C | - | 2 |
Resolution | 8K | 16K |
Link Data Rate | 1.62 / 2.7 / 5.4 / 8.1Gbps (HBR 3) | 1.62 / 2.7 / 5.4 / 8.1 Gbps (HBR 3) 10 / 13.5 / 20 Gbps (UHBR 20) |
Lane Count | 1 / 2 / 4 / 4+4 Lane(s) | 1 / 2 / 4 / 4+4 Lane(s) |
MST | 4 Stream max | 4 Stream max |
HDCP | v2.2 / v1.3 | v2.3 / v2.2 / v1.3 |
Color Depth | 6 / 8 / 10 / 12 bits | 6 / 8 / 10 / 12 / 16 bits |
Color Space | RGB / ITU-601 / ITU-709 / xvYCC-601 / BT.2020-YC / BT.2020-RGB / DCI-P3 RGB | RGB / ITU-601 / ITU-709 / xvYCC-601 / BT.2020-YC / BT.2020-RGB / DCI-P3 RGB |
DSC | VESA DSC 1.2a (Software) | VESA DSC 1.2a (Software) |
HDR | HLG / HDR 10 | HLG / HDR 10 / HDR10+ |
Swing Level | 400 / 600 / 800 / 1200 mV | 400 / 600 / 800 / 1200 mV |
Pre-Emphasis | 0 / 3.5 / 6 / 9.5 dB | 0 / 3.5 / 6 / 9.5 dB |
3D Format | Frame Sequential / Dual Pipe 3D | Frame Sequential / Dual Pipe 3D / Stacked Frame / Pixel Interleaved / Side-by-side |
Adaptive-Sync | - | Frame rate 20~560Hz programmable |
Sync Mode | - | Saw / Ramp / Square / Arbitrary |
Panel Replay | - | ● |
LTTPR | - | ● |
FEC | - | ● |
DPCD | ● | ● |