BBU（バッテリーバックアップユニット）は、サーバーシステムにインストールされるバックアップバッテリーユニットの略称です。停電時、システムはBBUに即座に切り替わり、進行中のデータをバックアップSSDに書き込み、データ損失を回避するために短時間電力を供給します。BBU放電中にサーバーが安定して動作し、リアルタイムデータバックアップを確実に行うため、OCP ORV3ではBBUのテストガイドライン仕様も定義されています。BBUは主にバッテリー、バッテリー管理システムBMS、双方向DC-DC電源モジュールで構成されており、主電源が故障すると、バッテリーが電力を供給し、DC-DC電源モジュールがバッテリーの直流電力をサーバーに必要な安定した電圧に変換し、サーバーの継続的な動作を保証します。
主な特徴
サーバー電源BBU双方向電源自動テストシステムは、Chroma 8000 ATSをベースにカスタマイズされたシステムで、BBU双方向DC-DC電源モジュールの自動テスト検証に特化しています。Chroma 62000D、62000H、63200Aなどの測定機器と組み合わせて、上記のDC-DC電源モジュールの充放電機能/放電特性と性能テスト、保護特性テスト、PMBUS通信テストなどを完了します。従来の自動テストソフトウェアとは異なり、ユーザーはテスト条件と仕様を確定するだけで、サーバー電源変換装置の自動テストを実施し、テスト終了後すぐにテストレポートを生成できます。
BBU双方向DC-DC電源モジュールテスト項目と対応仕様
下の図は、データセンターサーバーシステムの電源アーキテクチャを示しています。Power Shelf主電源が正常に電力を供給している間、BBU双方向DC-DC電源モジュールは外部バスバー電源を適切な電圧に変換し、BBUバッテリーを充電します。主電源が故障すると、バッテリーが電力を供給し、DC-DC電源モジュールがバッテリーの直流電力をサーバーに必要な安定した電圧に変換し、サーバーの継続的な動作を保証します。
Chromaサーバー電源テストソリューションは、OCP ORV3テストガイドラインの仕様要件に基づいて、自動テスト項目とテストプロセスをプログラム設計でき、実際のアプリケーションにおける完全なBBUモジュールまたは個別の双方向DC-DC電源モジュールの性能と信頼性を効果的に評価し、高基準の動作要件を満たすことを保証します。テスト項目は、BBUの放電性能、充電特性、安定性テスト（レギュレーション）、タイミングと過渡特性テスト（タイミングとトランジェント）、保護テスト（プロテクション）、およびBBUモジュールステータスパラメーターのPMBUS通信テストをカバーします。
放電性能
- 放電電圧電流テスト
- 放電効率テスト
- バッテリー側電圧上昇/下降テスト
- 放電電圧リップル測定
充電特性
- 充電電圧電流テスト
- 充電効率テスト
- バスバー電圧上昇/下降テスト
安定性テスト
- 放電負荷変化安定性
- バッテリー側電圧変化安定性
- 総合安定性テスト
ダイナミックと過渡テスト
- 放電出力電圧タイミング測定
- （多段）動的負荷テスト
保護テスト
- 過電圧保護テスト
- 低電圧保護テスト
- 過電流過電力保護
- 短絡保護テスト
その他テスト
- PMBUS通信テスト
ORV3サーバー電源装置の仕様範囲は広く、Chroma測定機器は完全なシリーズモデルを備えており、製品仕様とテスト要件に応じて、適切な定格仕様機器を構成して自動テストシステムを構築できます。関連する電源変換装置テストシステム構築と推奨機器は次のとおりです。
▲ BBU双方向DC-DC電源モジュールテスト構築
Chroma 8000テストシステムには、業界で広く使用されている電源テストソフトウェアプラットフォームPower Proが含まれており、ユーザーはハードウェアデバイスを選択し、テストプログラムを作成し、自動テスト後にPASS/FAILを判断し、レポート機能を生成できるオープンなソフトウェアアーキテクチャを提供します。
Chroma 8000は、関連する機器ドライバーと制御コマンドの統合互換性を備えており、製品仕様が大きくなり、ハードウェアテスト機器を交換する必要がある場合でも、プログラムされたテスト項目とテスト手順を再利用でき、コードを変更する必要がなく、ATE機器のシームレスな交換を実現します。Chromaは豊富な電源テスト経験を持ち、ユーザーにコンサルティングとサービスを提供し、社内担当者の異動によってテストプラットフォームを継続的に維持および変更できなくなるという問題を解決します。
▲ 8000 ATSメイン画面
▲ 実行（GO/NOGO）実行
▲ テストレポート
